更新日: 2025年11月24日
UTMパラメータ(Urchin Tracking Module)は、Google Analytics 4(または他の分析ツール)でトラフィックの出所を追跡するために使用されますが、多くの人が誤用してしまい、データが混乱したり誤ったりすることがあります。
以下に、よくある誤用と注意点を整理しました:
大文字・小文字の乱用(最も一般的!)
- 問題:UTMパラメータは大文字と小文字を区別します。
- 例:
utm_source=Lineとutm_source=lineは異なるトラフィックソースとして認識されます。 - 推奨:小文字に統一、例:
utm_source=line。
空白や日本語の使用
- 問題:UTMパラメータに空白や日本語を使用すると、空白は
%20または+にエンコードされ、日本語は URL エンコードされます。レポートに文字化けや重複項目が出ることがあります。 - 例:
utm_campaign=ニューイヤ ーセール&utm_medium=cpc - 推奨:英数字、アンダースコア
_、ハイフン-のみを使用、例:utm_campaign=newyear_promo_2025&utm_medium=cpc。
内部リンクにUTMパラメータを使用
- 問題:内部リンクにUTMパラメータを追加すると、GA4はそのクリックを新しいセッションとして認識します。
- 例:サイト内の統計用リンクに
utm_source=emailを使用 → GA4 は新しいソースとして扱います。 - 推奨:内部リンクではUTMパラメータを使用しない。
同じパラメータの重複使用
- 問題:リンク上でUTMパラメータが重複すると、GA4は最後の値を取得します。
- 例:
utm_campaign=spring_sale1&utm_campaign=spring_sale2→ GA4のutm_campaignはspring_sale2となります。 - 推奨:UTMパラメータは1つずつのみ使用する。
パラメータの切り捨て
- 問題:UTMパラメータが長すぎる(動的パラメータの多用)または特殊文字
#を含む場合、リンクが覚えにくくなったり、一部のツールで解析に失敗することがあります。 - 例:
utm_source=Line#channel@official&utm_medium=social&utm_campaign=spring_sale_2025_version_final - 推奨:短く、特殊文字
#を避け、英数字、アンダースコア_、ハイフン-のみを使用する。
パラメータ命名の不規則
- 問題:
utm_source、utm_medium、utm_campaignは公式の推奨値を使用する必要があります。そうしないとチャネルが Others に分類されます。 - 例:
utm_medium=marketing1→ email、cpc、social が判別できません。 - 推奨:公式の推奨値に従う、例:
utm_mediumはcpc、email、social。
パラメータの混同
- 問題:UTMパラメータの使い方を混同すると、
utm_sourceはトラフィックの出所、utm_mediumは媒体タイプであるなど、各パラメータの用途が不明確になります。 - 例:
utm_source=cpc&utm_medium=webchat&utm_campaign=spring_sale_2025 - 推奨:混同しないこと、
utm_mediumは公式の推奨値を使用する。
正しい規範(業界共通):
| パラメータ | 推奨例 | 説明 |
|---|---|---|
| utm_source | google / line / tiktok | トラフィックの出所 |
| utm_medium | cpc / cpm / social / email / qr_code | マーケティング媒体タイプ |
| utm_campaign | double11_2025 / spring_promo | キャンペーン名(年を入れること推奨) |
| utm_term | キーワード(有料検索時使用) | |
| utm_content | banner_a / video_v2 / logoposition | 同じ広告の異なるクリエイティブを区別 |
必要なパラメータの欠落
- 問題:必要なUTMパラメータが欠けると、(direct)/(none) に分類されます。
- 例:
utm_source=Line&utm_campaign=spring_sale_2025_version_final - 推奨:UTMには5つのパラメータがありますが、よく使うのは
utm_source、utm_medium、utm_campaignの3つで、特にutm_sourceとutm_mediumは必須です。欠落するとチャネル分類が不正確になります。
短縮URLサービスによる自動書き換え
- 問題:一部の短縮URLサービスは、元のUTMパラメータを上書きまたは削除する場合があります。
- 推奨:短縮URLを使用する場合は、UTMパラメータが削除・上書きされないかテストしてください。



