ダイレクトチャネルの定義
GA4では、ダイレクトチャネルを以下のように定義しています。
ダイレクトとは、ユーザーが保存したリンクまたはURLを直接入力することでウェブサイト/アプリにアクセスするチャネルを指します。
この定義は比較的シンプルです。ソースまたはメディアの分類で見ることができます。ソースまたはメディアの観点からの定義は次のとおりです。「ソース」は「(ダイレクト)」と完全に一致し、「メディア」は[「(未設定)」、「(なし)」]のいずれかです。
一般的に、チャネルを特定のチャネルに割り当てることができない場合は、ダイレクトチャネルに分類されます。
ダイレクトチャネルトラフィック
ダイレクトチャネルトラフィックには、以下のシナリオが含まれます。
- 直接URL入力:ユーザーがブラウザのアドレスバーにウェブサイトのURLを直接入力した場合、その訪問はダイレクトトラフィックとして分類されます。これが最も一般的なシナリオです。
- ブックマーク:ユーザーがブラウザのブックマークからウェブサイトにアクセスした場合も、ダイレクトトラフィックとしてカウントされます。
- 不明または未確認のソース:GA4は、未確認または不明なソースからのトラフィックを直接トラフィックとして分類します。これらのシナリオには以下が含まれます。
- ダークソーシャル: 例: プライベートメッセージアプリ(WeChat、QQなど)やメールを介したリンクの共有。
- リファラー情報が正しくない: 例: HTTPSページからHTTPページにリダイレクトする場合、リファラー情報が失われ、トラフィックがダイレクトとしてマークされることがあります。
- ユーザーのプライバシー設定またはブラウザ拡張機能: 一部のユーザーは、広告ブロッカーやプライバシー設定を使用しており、リファラーデータがブロックまたは消去されているため、GA4がトラフィックのソースを特定できない場合があります。
- 技術的な問題または設定ミス:
- GA4 トラッキングコードが特定のページに正しく実装されていない場合、または UTM パラメータが正しく設定されていない場合、トラフィックが直接トラフィックとして誤認識される可能性があります。
- リダイレクト設定が間違っていると、トラフィックソースデータが失われ、直接トラフィックの割合が増加する可能性があります。
ダイレクトとして誤分類された場合の修正方法
- UTMパラメータを正しく設定する:UTMパラメータ(utm_source、utm_medium、utm_campaignなど)を使用してリンクにタグを設定します。これにより、トラフィックソースをより正確に特定できます。これらのパラメータは、メールの送信、ソーシャルメディアでの共有、広告キャンペーンなどで使用できます。
- GA4トラッキングコードの確認と最適化:GA4トラッキングコードがすべてのページに正しくインストールされ、設定されていることを確認してください。特定のページでコードが読み込まれない場合や、正しく設定されていない場合、トラフィックが誤分類される可能性があります。
- HTTPSからHTTPへのリダイレクトの処理:HTTPSページからHTTPページへのリダイレクトが正しく設定されていることを確認するか、リダイレクトを回避してください。リダイレクトはリファラー情報の損失につながる可能性があります。可能であれば、すべてのページでHTTPSを使用するようにしてください。
- ブラウザ拡張機能とプライバシー設定:ユーザーのブラウザ設定を制御することはできませんが、教育やガイダンスを通じて、リファラー情報の通過を許可するように設定を調整するよう促すことは可能です。プライバシー保護のため、CMPが適切にインストールされていることを確認してください。