実際にリリースされたバージョンでは Link Tracking Protection(134226694)が削除され、gclid・fbclid は自動削除されない
更新日: 2025年9月24日
今年7月の WWDC で、Apple は Safari に新しい「高度トラッキングおよびフィンガープリント保護(Advanced Tracking and Fingerprinting Protection、ATFP)」を導入すると発表しました。これは複数のプライバシー保護機能をまとめた包括的な仕組みで、広告・マーケティング業界に大きな影響を与えると注目されていました。
この機能はすでに Safari Technology Preview に実装されており、例年どおりであれば正式版への反映にはおよそ 3 カ月程度の遅れがあるため、10 月の安定版に追加されると予想されていました。
ATFP とは何か
ATFP は、Safari におけるプライバシー保護強化のための総合的な仕組みで、正式名称は Advanced Tracking and Fingerprinting Protection(高度トラッキングおよびフィンガープリント保護) です。
ATFP に含まれる主な機能
プライバシーについては、主に次の 2 つの点があります:
- Added support for filtering tracking paramaters in links in regular browsing mode. (134226694)
- Added support for preventing fingerprinting for known tracking scripts. (134227067)
オリジナルの Apple リリース レコードは次のとおりです:https://developer.apple.com/documentation/safari-release-notes/safari-26-release-notes
これらはそれぞれ以下に対応します:
- ① リンクトラッキング保護(Link Tracking Protection, LTP)— 134226694:URLの gclid, fbclid, msclkid など、広告クリック識別用パラメータを自動削除する機能。iOS 17 では「プライベートブラウズ」のみで有効だったが、続きを読む:Appleの「Link Tracking Protection(リンク追跡保護)」徹底解説, 新版では通常ブラウズでもデフォルトで削除される予定とされていた。
- ② フィンガープリント防止(Fingerprinting Protection)— 134227067:画面解像度、フォント、GPU など、ブラウザ固有情報を用いた指紋識別が困難になるよう、Safari が情報を標準化する仕組み。
広告・マーケティング・アナリティクス・プログラマティック広告への影響
- リンクトラッキング防止は、広告やサードパーティの分析ツールにおけるアトリビューションに影響を与える可能性があります。
- gclid / fbclid / msclkid / click-ID などが削除されると、広告クリックのアトリビューションが成立しない
- 一部の第三者解析ツールでデータ欠損が発生
- 高度なフィンガープリンティング防止は、ユーザー識別に影響を与える可能性があります。
現状:実際の正式版ではどうなったのか?
実際にリリースされた Safari 正式版では、 Link Tracking Protection(134226694)は削除された。
そのため:
- gclid → 削除されない
- fbclid → 削除されない
つまり、当初のテクニカルプレビューで予告された「通常ブラウズでも gclid / fbclid を自動削除する」という仕様は 最終的に採用されなかった。
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